2024年卒の就職・採用活動の振り返りと、2025年卒の採用見通しを調査
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の研究機関・就職みらい研究所(所長:栗田 貴祥)は、『就職白書2024』として学生の就職活動および企業の2024年卒採用活動の実態、また、2025年卒以降の採用見通しについてまとめており、一部を抜粋してご報告申し上げます。
<学生(2024年卒振り返り)調査トピックス>
- 入社予定企業等への就職活動開始当初の志望度は「当初からの第一志望群」が64.0%(2023年卒差+2.5ポイント)と増加。入社予定企業等に就職することへの納得度は「当てはまる・計」が77.2%(同+4.8ポイント)と増加。
- 卒業年次5月までに最初の内定を取得する割合は70.4%。入社予定企業等からの内定取得時期は「卒業年次6月」が18.7%(同+0.4ポイント)で最も高い。実質就職活動期間は7.87カ月(同-0.49カ月)と約半月短期化。
- 就職活動プロセスの実施状況は、2023年卒に比べ「プレエントリー社数」「エントリーシートなどの書類提出社数」等が減少。一方、「内々定・内定取得社数」は前年同水準。
- 最初の内定取得後に就職活動を継続した割合は68.7%で、継続した理由としては「より志望度の高い企業の選考を受けるため」が76.1%、次いで「内定取得先の企業でいいのか不安に感じたため」が27.0%であった。
<企業(2024年卒振り返り)調査トピックス>
- 採用充足状況は、「採用予定数を充足できた」企業が36.1%(2023年卒差-4.3ポイント)と減少。
- 採用数が計画より少ない理由としては、「選考応募者が予定より少なかった」が66.2%(同+14.5ポイント)で最も高く、「内定辞退が予定より多かった」は43.4%(同-9.3ポイント)と前年より減少。
- 「採用予定数を100」とした場合の最終的な内定人数は80.7と、2023年卒の89.2から減少。未充足企業に限定した内定人数の割合は69.3と、2023年卒の81.1と比べて減少。
- 内々定・内定出し開始時期は「卒業年次前年の2月までの累計」が18.6%(同+6.6ポイント)と、2月以前の動きが早まる。
<企業(2025年卒以降の見通し)調査トピックス>
- 2025年卒の採用予定数は平均32.1人(2024年卒実績+0.6人)と引き続き採用意欲は堅調。
- 採用活動開始時期の「卒業年次前年2月までに開始」の割合は、面接(対面)39.4%(同+13.0ポイント)、 面接(Web)49.8%(同+13.7ポイント)。
- 2025年卒向けのキャリア形成支援プログラム(※1)の「実施(予定含む)」は56.3%。そのうち、【タイプ1】オープン・カンパニーの「実施・計」は90.1%、【タイプ3】汎用的能力・専門活用型インターンシップは41.6%。
※1 キャリア形成支援プログラムとは、インターンシップをはじめ、オープン・カンパニー、キャリア教育を含むキャリア形成支援に係る取り組みの総称を指す
<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:調査協力会社のモニターにスクリーニング調査を行い、民間企業等を対象に就職活動を行った全国の大学4年生・大学院2年生
有効回答数:1,802人
調査期間:2023年11月22日~2023年12月4日
調査機関:就職みらい研究所
【企業調査】
■大学生・大学院生の採用活動振り返り調査
調査方法:郵送調査・インターネット調査を併用
調査対象:全国の新卒採用を実施している従業員規模5人以上の企業4,826社
有効回答数:1,488社(回収率30.8%)
調査期間:2023年12月1日~2024年1月10日
調査機関:就職みらい研究所
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社リクルート/ 2月20日発表・同社プレスリリースより転載