「新卒採用コンサルティング」活用のメリット
第三者としての客観的アドバイス
採用コンサルティングとは、採用について「何が課題なのか、どうすればいいのか」をあぶりだしてくれるサービスだ。人も企業も同じだが、自分ではそもそも「何が問題なのか」がよく分かっていないことが多い。そんな時に有効なのが第三者の意見である。特に採用コンサルティング会社は、採用に関して多くの企業のケーススタディーを持っている専門家集団だ。特定のサービスや商品を売り込もうという目的でコンサルティングを行うわけではなく、より客観的で正確な分析が期待できる。
そして、もう一つ重要なのが「企業トップにも直言できる」ということだ。採用に課題があるのは、企業に何か問題があるということだが、それがある程度分かっていたとしても、担当者や部課長レベルではトップ(経営者)には直接言いにくい場合もある。仮に言ったとしても、それが大胆な改革を伴うものであった場合、思い切って踏み切れない経営者も多い。そんな時、外部の第三者であり専門家でもある採用コンサルティング会社からの提言であれば、トップが受け入れやすい環境が整うのである。
プロジェクト全体をコントロールできる
新卒採用を進める企業人事部には、さまざまな提案や新サービス、新商品の情報が集まってくる。多くの採用支援サービスの会社が、積極的な提案営業を行っているからだ。それらの取捨選択をはじめ、採用プロジェクト全体を見渡しての総合的なアドバイスができるのは、やはり採用コンサルティング会社ということになるだろう。
それぞれのサービスや商品に縛られず、また経営方針を意識した採用戦略そのものの立案から関わっているため、いわば企業人事部の参謀的な立場でアドバイスができるのだ。
最新トレンド、従来なかった手法も提案
現行の「新卒一括採用」と呼ばれる採用スタイルには多くの課題がある。そのため、少しでもその枠から離れた新しい採用手法を模索したいという企業は多い。また、他社と同じことをやっていては、競争に勝てないという考え方もあるだろう。現在、それぞれの業界のリーディングカンパニーにとって、ライバルは国内同業よりも世界のトップ企業になりつつある。当然、採用も世界標準のレベルが求められることになる。
そんな時、最先端の採用手法導入のパートナーとして最適なのが、採用コンサルティング会社である。採用コンサルティング会社は、国内や世界の新しい事例を研究しているだけでなく、実際に企業と一緒に最新手法の開発に取り組んでいることも多い。
採用以外への波及効果も
これまでにも述べてきたように、新卒採用を成功させるためには、学生が働きたいと思うような魅力的な会社組織や風土を作っていくことが重要だ。その結果、新卒採用という目標に向かって全社がまとまり、組織が活性化したり業務改善が進んだりする。
こうした効果は、普通に新卒採用に取り組んでいて得られる場合もあるが、採用コンサルティングを活用することで、それを意図的に行うことが可能になる。採用成功とは、単に入社させて終わりというものではない。入社した人材が定着し、モチベーションの高い状態で働き続けて、はじめて成功といえるのだ。