「新卒採用コンサルティング」企業の選定
コンサルティング会社の特性を理解する
採用コンサルティングとは、大きくは「採用を成功させるための提言、アドバイス」を行うことだが、決まった形があるわけではない。採用プロジェクトをトータルに支援するものから、採用プロセスの一部分だけの改善を提案するものもある。また、何度か触れたように新卒採用を通じて経営全体の改革を実現することを目的とする場合もある。
採用コンサルティング会社にも、それぞれ得意分野がある。それは、過去にどのような事例を手がけてきたか、どのようなサービス(商品)を提供しているかなどで確認することができる。まずは、多岐にわたるコンサルティング会社の特性を理解し、自社の活用目的にあった会社を選定していくことが大前提となる。
複数コンサルティング会社の比較検討
実績のあるコンサルティング会社では、代表者が採用市場の動向に詳しい著名な人物であったり、ベストセラーになるような本を出していたりするケースが多い。セミナーや講演会などに行くと素晴らしい事例が紹介され、「すぐにでも依頼したい」と思うことも少なくないだろう。
しかし、もともとコンサルティング会社とは、そうしたプレゼンテーションのプロ集団なので、良く見えるのは当然といえる。従って、一社だけ見て即決してしまうと、後々「もっと自社にふさわしい会社があったのに」ということになりかねない。少なくとも数社と接触して、各社の得意分野と自社が抱える課題との相性をよく研究して決定するべきだろう。もちろん、その場合には自社の予算規模との兼ね合いも重要なファクターとなる。
コンサルタントにも会って決める
コンサルティング会社では、契約までは営業担当者がコンタクトし、コンサルティングの段階で専任のコンサルタントにバトンタッチされるのが一般的だ。そこで、契約前の段階で担当してくれる予定のコンサルタントに直接会い、自社との相性を確認しておくことは重要だ。十分な専門知識や経験があり、自社の社員とスムーズなコミュニケーションをとれそうなコンサルタントがいる会社を選ぶのが良いだろう。
まとめ
採用コンサルティングを利用している企業は、なにも採用に深刻な課題がある企業ばかりではない。「より良い人材を採用したい」「より効率的に採用したい」という企業として当然の問題意識から、第三者のアドバイスを得るために利用しているケースが大部分だ。その結果、ちょっとした改善で企業全体が大いに活性化し、業績もアップするといった事例もある。採用コンサルティングというと若干敷居が高いように感じるかもしれないが、ぜひ積極的に活用して欲しいサービスである。