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「新卒採用」の注目ニュース

2023年卒「課外活動と自己PR」に関するアンケート

[2021.12.21]

2023年卒の半数以上が、「『サークル』などの課外活動を満足に出来なかった」と回答。自己PRでアピールしようと思っていることトップ3に、「高校生のときの取り組み」が入る。

株式会社学情(本社:東京都千代田区・大阪市北区/代表取締役社長:中井清和)は、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施。今回は、「課外活動と自己PR」に関して調査しました。コロナ禍で、「サークル」「ボランティア」「アルバイト」などの課外活動、「ゼミ・研究会」の活動について、「影響があり、活動できなかった」と回答した学生が56.4%に上りました。「入構制限により、サークルの活動が出来なかった」「研究室に入れる人数に制限があり、実験できる機会が少なかった」「希望していた短期留学が出来なかった」などの声が上がりました。大学在学中の課外活動を題材にすることが多い「就職活動での自己PR」では、アピールしようと思っている項目の上位3位に「高校生のときの取り組み」が入りました。大学在学時に「経験」や「他者との交流の機会」を得にくかったことが、就職活動でアピールする内容にも影響をもたらしていると言えます。企業側も、大学在学中以外の経験も加味するなどの対応が求められています。

【TOPICS】

  1. コロナ禍で半数以上の学生は「サークル」「ボランティア」「アルバイト」や「ゼミ」の活動を満足に出来なかったと回答
  2. 就職活動の自己PRにおいてアピールしようと思っていること1位は「アルバイト」。2位「ゼミ・研究会の活動」、3位には「高校生のときの取り組み」が入る
  3. 約7割が就職活動に自信を持てていない
  4. 就職活動に自信が持てない理由は「自己分析ができていないから」が最多。コロナ禍で学生生活を満足に送れず、自己PRが難しいという回答も3割に迫る


【調査の背景】
就職活動を控える2023年卒学生は、大学2年生・3年生のキャンパスライフをコロナ禍で過ごすこととなり、サークルやボランティア、アルバイト、ゼミなどの活動の機会を得にくかったと言えます。これまでは、大学での研究や学びの他、サークルなどの課外活動が「経験」や「他者との交流の機会」となっていました。就職活動の自己PRにおいても、課外活動での経験をもとに、自身の強みや考えをアピールする学生が多い傾向でした。コロナ禍で課外活動に取り組む機会を得にくかった学生が、就職活動をどのように捉えているのか調査しました。

(1) コロナ禍で半数以上の学生は「サークル」「ボランティア」「アルバイト」や「ゼミ」の活動を満足に出来なかったと回答

コロナ禍での「サークル」「ボランティア」「アルバイト」などの課外活動や、ゼミ・研究会などの活動について「影響があり、ほとんど活動が出来なかった」「どちらかと言えば影響があり、あまり活動できなかった」と回答した学生が56.4%に上りました。「入構制限により、サークルの活動が出来なかった」「研究室に入れる人数に制限があり、実験できる機会を得にくかった」「希望していた短期留学が出来なかった」「飲食店でアルバイトをしていたのでシフトに入れる機会が少なかった。他のアルバイト先を探そうと思っても、休業や時短営業の影響で難しかった」などの声が上がりました。一方、「影響がなく活動できた」という学生からは、「パソコンを駆使して、コロナ禍でも出来ることを探した」「オンラインのイベントを企画するなど、コロナ禍でも何かできるはずと動いてみた」などの声が寄せられています。

(2) 就職活動の自己PRにおいてアピールしようと思っていること1位は「アルバイト」。2位「ゼミ・研究会の活動」、3位には「高校生のときの取り組み」が入る

就職活動の自己PRにおいて、アピールしようと思っていること1位は「アルバイト」44.8%、2位は「ゼミ・研究会での活動」28.2%となりました。次いで回答を集めた項目は「高校生のときの取り組み」19.5%でした。また、「アピールする内容を検討中」も約2割が選択しています。就職活動においては、大学生活での取り組みを例に、自己PRをすることが一般的でした。しかし、サークルなどの課外活動を満足に出来なかったと半数以上の学生が感じている(前述)ことも影響し、自己PRでアピールする項目にも変化が生じていると言えます。

(3) 約7割が就職活動に自信を持てていない

就職活動で希望する結果を得ることへの「自信」について、「自信がない」「どちらかと言うと自信がない」と回答した学生が67.7%に上りました。約7割の学生が、就職活動に関して自信を持てていないことが分かります。

(4) 就職活動に自信が持てない理由は「自己分析ができていないから」が最多。コロナ禍で学生生活を満足に送れず、自己PRが難しいという回答も3割に迫る

就職活動に自信を持てていない理由は、「自己分析が出来ていないから」が55.2%で最多となりました。次いで「周囲と比較して就活準備が出来ていないから」50.5%、「希望する業種や職種が決まっていないから」46.6%と続きます。次いで回答を集めた項目は「インターンシップに参加出来ていないから」45.9%、「周囲がどの程度就活準備をしているか分からないから」43.4%、「サークルやボランティア活動ができず自己PRが難しいから」29.5%となっています。
 

▼分析
就職活動に自信を持てていない理由では、コロナ禍で「学生生活を満足に送ることができなかったこと」と関連する項目が回答を集めています。4割以上が回答した「インターンシップに参加出来ていないから」は、コロナ禍で1社あたりのインターンシップ受け入れ枠が減少したことも影響していると言えます。オンラインでのセミナー配信などは一定あったものの、断続的に発出される緊急事態宣言やデルタ株の感染拡大などを受け、オフラインでのインターンシップを中止・縮小した企業もありました。全体として受け入れ枠が減少し、インターンシップへの参加を希望していても、参加の機会を得にくい状況がありました。
また、「周囲がどの程度就活準備をしているか分からないから」は4割以上、「サークルやボランティア活動ができず自己PRが難しいから」も3割弱の学生が回答しています。大学で友人と顔を合わせる機会が少ないことや課外活動を通して「経験」や「他者との交流の機会」を得にくかったことも、就職活動に自信を持ちにくいことに影響していると考えられます。


■調査概要
・調査対象:「あさがくナビ2023(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2021年11月19日~2021年11月29日
・有効回答数:415名

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社学情/12月9日発表・同社プレスリリースより転載)

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