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ガクチカ
[ガクチカ]

「ガクチカ」とは、就職活動中の学生がよく使う言葉――いわゆる「就活用語」の一つで、「学生時代に力を入れたこと」を略した造語です。エントリーシートや面接などにおいて、「学生時代に力を入れたことは何ですか?」と聞かれることが多く、採用側の質問が半ば定番化していることから、就活生が略して「ガクチカ」と呼ぶようになりました。うまくアピールできれば内定獲得に近づくとされるため、事前に「ガクチカ」を準備して対策を講じておくことは、就活生にとって必須となっています。

ガクチカのケーススタディ

面接やエントリーシートで必ず出る定番の質問
対策のために被災地ボランティアに行く学生も

「ガクチカ」は、「ゴウセツ」(合同説明会の略)や「オヤカク」(企業が就活生の親に内定承諾の確認を取ることの略)と並んで数年前から定着している、就活用語の一つです。「学生時代に力を入れたこと」は、エントリーシートや実際の面接で、どの企業でも必ずたずねると言っていいほどの質問の一つでしょう。企業側には、どのようなことに打ち込み、どういう学生生活を送ってきたのかを知ることで、学生の価値観や能力を測る、という意図があります。したがって、より突っ込んで聞きたいのは、彼らが「ガクチカ」を通じて何を学び、どう成長したか。けっして「ガクチカ」そのものの苦労話や思い出話ではないはずです。

ところが、「いい『ガクチカ』がなくて、困っている」というような言い方をすることからもわかるように、就活生側は「ガクチカ」を“ネタ勝負”ととらえているフシがあります。みんな同じ学生ですから、人生経験や生活スタイルにそれほど大きな個人差があるわけでもなく、“ネタ勝負”といっても限界があります。学生の間では「被災地でボランティア活動に汗を流した」といった経験が“理想のガクチカ”とされているようですが、「ガクチカ」をつくるために被災地へ行く学生も現れるなど、本末転倒といわざるをえません。また、企業がコミュニケーション能力を重視しているという情報が広がると、どの学生もサークル活動やアルバイトに力を入れてコミュニケーション力を磨いた話ばかりになってしまうなど、「ガクチカ」の画一化も問題視されています。

そもそも「ガクチカ」のような言い方が出てくること自体、学生が就職活動をそれだけパターン化、マニュアル化してとらえているからでしょう。もっとも、学生側が対策を講じているのを知りながら、“お約束すぎる”質問を投げかける採用側の姿勢にも、再考の余地はあります。近年、大学での学業成績を重視する企業が増えてきているのも、その一つといえるかもしれません。学業もまた立派な「ガクチカ」であり、優秀な成績はその証しなのですから。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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