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専門家コラム

デジタル世代の新人育成のヒント(1)

2016-02-11 テーマ: デジタル世代の育成法(新人研修の進め方)

毎年入ってくる新入社員、今年のタイプは「消せるボールペン」だそうです。見かけはありきたりなボールペンだが、その機能は大きく異なっている。見かけだけで判断して、書き直しができる機能(変化に対応できる柔軟性)を活用しな ければもったいない。ただ注意も必要。不用意に熱を入れる(熱血指導する)と、色(個性)が消えてしまったり、使い勝手の良さから酷使しすぎると、インク が切れてしまう(離職してしまう)。日本生産性本部は、このように分析しています。
もう次の新人が入社してきます。私は仕事柄人事の方とお話しする機会が多いのですが、やはりこのところの新人は「優秀ではあるけれど、打たれ弱い」との声を多く聞きます。「最近の若いものは…」と年寄りの繰り言のようにレッテルを張るつもりはありませんが、一定の世代に共通する傾向というものは存在するのではないかと思います。

<上司の能力が低い、と文句を言う新人>

そして、この「優秀で打たれ弱い」新入社員がクローズアップされたのがおよそ5年前、ゆとり世代の登場です。私が新入社員の変化に気づいたのは、人事担当者の発した言葉からでした。ちょうどやはり5年ほど前になりますのことです。が、新年年始の挨拶に行った時、複数の企業の人事担当者から期せずして同じような新人についての悩みを聞いたのです。最初の訪問先では「配属された新人が1ヶ月もすると異動したいと言ってきた。理由を聞くと、上司の能力が低すぎるという。確かに、その上司の能力が低いのは事実だが、そんなわがままを聞くわけにはいかないし」その時は私も「上司を批判する前に仕事を覚えたらどうだ」と内心憤りつつ、次の会社に移動しました。すると今度の担当者は「最近の新人は、電車で次の駅まで行って、と指示するとその途中に美味しそうなりんごが目の前にぶらさがっていても、取ろうとしない」と言います。つまり、言われたことはするけれど、それ以上の成果には手が届くとしても手を伸ばさない、というわけです。さらにもう1社訪れると、また違う話が出てきます。「研修が終わって、ではみんなで机と椅子を片付けてください。と言ったところ、お互いが顔を見合わせてしばらく誰も動こうとしなかった」立て続けに聞かされた話の内容を総合すると、今の新人は「批判的精神は持ちつつも、積極的に動こうとはしないんだな」と感じました。そして、3つの異なる会社で、同じような話を聞きつつ最初は憤慨していたのですが、そこでハッと気づいたことがあったのです。

3つの会社で聞いた話には共通点がある。そして、は業種が違っても、共通する新人の問題がある。そしてそれは人事も問題として捉えているが、採用したばかりの彼らをすぐに入れ替えるわけにはいかないし変えられるわけじゃない、入れ変えても同じだ。であるなら、変わらなければならないのは問題なのは彼らではなく、憤慨している自分の方なのではないだろうか?これから、コラムで私の感じている新人の問題を自分の問題として捉えて、コンサルタントの立場から問題提起していきたいと思います。

株式会社M&RConsulting
400社4万人以上の指導実績があります。『人と組織の善循環』を拡げることが使命です。
研修プログラムも自ら開発し、講師として受講者が明日から実務で役立つツールの提供を心がけています。サラリーマンとしての経験とコンサルタントとしての経験をバランスさせ、理論に走らず受講者の立場や仕事内容に応じたアドバイスを心がけています

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